鈍恋diary

「あ…コレがタツ。龍樹っつって、タカの兄だよ!」

「あ…初めまして、西島史華です」

ペコッて会釈すると、龍樹さんも返してくれた。

「ちょうどいいや…お前、フミカちゃんの足テーピングしとけ。ちょっとタカおちょくってくるわ!」

おじさんは、言いたいことだけ言って奥へ消えて行った。

「患者放置とか何考えてんだ、あのアホ親父…」

あたしもそれは思うかな?

テーピングとかお医者さんがやるべきなんじゃないの??

「あ〜、フミカちゃんだっけ?タカの知り合い??」

「あ、はい」

「アイツの彼女だったりすんの?フミカちゃんがタカ好きとか?タカがフミカちゃん好きとか?」

立て続けに聞かれても…全部違うし。

「友だちです…そういうの、ホントないですから誤解しないでください」

「ホントに違う?断言できる?」

「違います、断言します」

何…なんなの?

貴史君もアレだけど、ご家族揃ってなんか変わってるよ!
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