鈍恋diary
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「史華ちゃん、足どう?」
ポンと肩を叩かれて、振り返ると龍樹さんがいた。
「あ…大丈夫です。昨日はありがとうございました」
「いいよ、気にしないで!それより、テーピングして来た?」
昨日は、あの後いろいろ検査してもらって、骨とかに異常はないって言われた。
迎えが来るまでの間に、テーピングの仕方とか龍樹さんが教えてくれて、今朝は一応自分でやってみたんだけど…
「もしかして、うまくできなかった?」
「自信ないです…龍樹さんにしてもらった時となんか違うし」
「最初はみんなそうだよ…こっち空いてるから、座って」
電車に乗り込んで、言われるがまま空いていた席に座った。
「ちょっと見せて…あ、スカート押さえててね?」
昨日のことを思い出しただけでも恥ずかしいのに、こんなトコでパンツ丸見えは恥ずかしすぎる…
あたしは、無言でこくこく頷いた。