鈍恋diary
「よかったの?」
部屋に向かいながら二人に小声で問い掛けてみる。
「カラオケしたいし…史ちゃんに声掛けた人、イケメンだから」
「だよね、だよね!あとの人も可愛い感じたし、お近付きになれるならって感じだよね」
カラオケよりそっちが狙いだったらしく、二人はテンション上がってるし。
「史ちゃん的にはどの人がいい?」
「私も知りたいかも…史ちゃんのタイプってイマイチわかんないから、あの中ならどの人??」
三択とかでタイプわかるわけないってツッコミたくなる。
でも、まぁ…あの中なら…で考えてみる。
「一番小さい人…かな」
「えー!ないよ、それは!」
「史ちゃんより低くない?自分より低い人は私もないかなぁ」
あたしは、身長とかより中身で決めたいけど…
「顔で選ぶならだから…性格もわかんないから判断基準顔しかないじゃん」
「あぁ…それなら、アリかも」
「可愛い系だからね…史ちゃん可愛い系好きだったんだね」
「可愛いの好きだけど…そんな意外?」
「なんか史ちゃんって厳ついの好きそう」
「あの中だと一番背高い人と思った」
あはは…って笑ってるけど、厳ついのはタイプじゃないです。