鈍恋diary
「つか、タカが女の子に自分から話し掛けんの見たの初めてかも」
「人任せだからな…あと、女子は煩いって嫌がってるから」
あぁ…なるほど。
なんかそれ納得…
「そのタカが史華ちゃんには態度違いすぎだもんな…案外単純でビックリした」
単純と言うか…普通なんじゃないかな?
あたし、よく言われるし…
お前、女って感じしないよな?とか…
史ちゃん、男の子っぽいとこあるよね?とか…
「あたし、そんな男の子っぽいかなぁ?」
「え?!貴史、史華ちゃんにそんなこと言った?」
「あ…ううん、貴史君には言われてないけど、よく言われるから。
自分でも、どっちかと言えば男の子よりかなって思うけど…会ってすぐ言われたことはなかったから」
声に出てたみたいで、慌てて説明してた。
「タカに怒鳴り返してるの見た時は驚いたけど、そういうイメージはないよ?」
「うん。史華ちゃんって口ではキツイこと言っても、根は優しいから甘えさせてくれそうなイメージしかない」
「勝手なイメージだけど、大抵のヤツが聖母様的な雰囲気の子って思ってるけど?」
何それ…聖母様って…
すごいウソっぽいんだけど。