鈍恋diary
「確かに、そういうイメージだよな?諭すってより、一喝してくれる聖母みたいな」
「あと、結構人見知りって噂もよく聞く」
どんなイメージ…なんで、そんなイメージ持たれてるわけ?!
人見知りってのは、確かにそうかもだけど…ホント噂って怖い…
「それで、思い出したんだけどさ…附属中のヤツとよく一緒に帰ってるけど、やっぱ彼氏?」
「違うよ、小学校同じで…なんか懐かれてるって言うか…よくわかんないけど、それなりに仲良いだけだから」
「懐かれてるって…そうじゃないと思うけどな。
史華ちゃん、意外と鈍感なの?」
なんなんだろ…ホントこの誤解多い。
こんなこと言われ続けてたら、あたしが変な勘違いしちゃいそうだよ…
「航希は昔からあんなだから、ホントそういうんじゃないんだけど?」
「想像以上…ホノちゃんが言ってた意味がわかったわ」
「タカの性格じゃ無理だな」
溜め息吐かれても…
ホントに違うんだから、仕方ないじゃん。
「あ、俺ら荷物向こう置いたままだから、貴史起こしてやって」
「うんうん、よろしくな!」
どうせなら起こしてくれれば助かるんだけど。