鈍恋diary

「ずっとそういう意味で言ってた…やっと通じたみたいだな」

顔覗き込んできて、そんな嬉しそうな顔しないでほしい。

自慢じゃないけど、告白とか初めてされたよ!

こういう時って、どうすればいいの?

しかも、相手が航希とか…

それに、何このシチュエーション!

なんか、私が告らせたみたいだし…

ここ電車の中で…

「史華、顔真っ赤」

「煩い、誰のせいだと思ってんの!」

周りの人にも聞こえてたかな?

なんかチラチラ見られてるし…

「ってか、なんでそんなニコニコしてんのよ」

「だって、やっと史華がわかってくれたから、嬉しいじゃん」

やっとって…

「好きって言っても、史華いつも適当に流すだけだし…望みないのはわかってても、やっぱ凹むから。

でも、なんかそういう反応してくれるとは思ってなかったから嬉しいし、満足」

あたし、いつから航希のこと傷付けてたんだろ?

「…ごめん、ホントにごめんね」

「気にしなくていいから、そんな顔すんなよ」

どう答えていいかわからなくて、頷くしかできなかった。
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