鈍恋diary
「そうだったんだ…史ちゃんが気にすることないんじゃないかな?だって、貴史君ってなんか近寄り難い感じするし…仕方ない気がする」
「それ穂花も言ってた…あたしは別に近寄り難いとは思わないんだけど、なんか合わない気がしてダメなんだよ」
可愛いトコもいいところもあるのは理解したけど、やっぱ苦手意識って簡単には拭えない。
「史ちゃんと貴史君って…なんか似てるから、同族嫌悪みたいなのかな?」
「それも穂花に言われたけど、どこが似てんの…あたしとアイツ」
「う〜ん、貴史君に関してはあまりわからないけど…面倒見いいトコとか、自分より他人優先なトコとか…なんだかんだ言ってても、二人とも優しいとこって似てると思うよ?」
貴史君は確かにそういうトコあるけど…あたしは違うでしょ。
「仲良くないとそういうことしないのとかは、そっくりだし」
「仲良くなくても、アイツはしてると思うけど?あたしも助けてもらったし…」
「それは、史ちゃんだからだと思う…貴史君、カラオケの時ずっと史ちゃんのこと気にしてたし」
それは、あたしがチョコ食べてたからだと思う。
本人もそう言ってたし…