鈍恋diary
「明日休みだし、またみんなで遊ぼって尚之君に言われたんだけど…史ちゃん明日予定ある?」
「予定はないけど、あたしは行かない…ごめんね」
みんなで…とか言ってもね。
尚之君は、単に夏帆誘いたいけど、そう言った方がいいから言っただけなんじゃないの?
「そっか…でも、今日は大丈夫だよね?」
「今日って、ケーキでしょ?それは大丈夫だけど…まさかあの人たち誘ってないよね?」
「ないない、誘ってないよ!男の子ってそういうの興味ないし…」
ケーキ屋さんが奥高の近くだから、一瞬嫌な考えしちゃったよ…
「でも、偶然会う可能性もあるよね?」
「夏帆…なんか企んでる?」
「そんなことしないよ、可能性の話」
すっごい怪しいんだけど…
もし企んでるなら、あたし帰ってやる!
「史ちゃん、ホント企んでないから…怒んないでよ〜」
「偶然会うようなことがあったら、あたし帰るから」
「…そこまで嫌いなの?」
「そうじゃないけど…なんとなく、あんまり関わりたくないの」
また一緒にいるの航希に見られたくないし…