先輩の背中
ふと3年生のベランダに目をやると、キラキラした笑顔を振りまき友達と楽しそうに笑う駿太がいた。

....覚えてくれてたんだ

爽やかな気持ちでベランダを通り過ぎようとすると話が聞こえてきた。

「そーいや、おまえなんで今日はベランダいるわけ?」

ぎくっ。友達さん。それ聞かないでよ

「あー、可愛い子探し....とか言いたいんだけど、心配な奴がちゃんと玄関にたどり着くまでの見張りってやつ?」

そー言いながら、こっちをちらっと見て鼻で笑って

「おはよ」って。

私もおはよって返して走って玄関まで行った。

それから毎日、駿太は私の登校の時にはベランダにいてくれるようになった
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