救世主になってみた
『平和にノンビリ生きられる世界にしていただきたいので…当分はお忙しいかと…』
ミカエルは苦笑を浮かべた。
転生させられて世界平定?
「俺、そんな大それたことできないよ?」
普通に高校生だもんな。
『地球は…いや、日本は奇跡の国なんですよ』
「奇跡の国?」
『歴史はお詳しいですか?』
目の前に年表が現れる。
「人並みには…多分」
ポリポリ
頬を軽く掻く。
『充分です』
ニコッ
天使の笑顔だ。
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