カノジョの心  カレシの想い
「さて、風呂に入るかな」

 ベッドがきしまないように静かに立ち上がった。



 肩口の出ている由美奈ちゃんに、布団をかけ直そうと伸ばした俺の手が止まる。

「・・・・・・ん?」
 

 見れば、由美奈ちゃんはなぜか俺のパジャマを着ていた。






―――何でだ? 

 俺は首をかしげる。


 洗濯した自分のパジャマが乾かなかったんだろうか・・・・・・。



 いや。

 他にもいくつかパジャマはあるはずだから、そんな理由じゃないだろう。





―――それなら何で?






 ふと、足元を見れば彼女のパジャマが脱いであった。



―――自分のパジャマがあるのに、どうして俺のを着ているんだろう。


 ますます意味が分からない。

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