カノジョの心  カレシの想い
「ま、明日の朝にでも聞いてみるか」

 苦笑して、その場を立ち去ろうとした。





 すると

「・・・・・・あれ?
 正和さん?」

 由美奈ちゃんが寝ぼけた声で俺を呼んだ。


 振り返ると、眠い目をこすりながら上体を起き上がらせている。



「お帰りなさい」

 ちょこんと首をかしげて、そばに立つ俺を見上げる。



 今では立派な女性に成長した由美奈ちゃん。


 だけど。

 時折見せる子供っぽい仕草に俺は今でもメロメロ。



 時が経てば経つほど、俺は由美奈ちゃんをどんどん好きになっていく。



 彼女に対する恋心は底なしだ。


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