カノジョの心  カレシの想い
「自分のパジャマがあるのに、どうして?」

 改めて尋ねる俺。



 さっきよりも顔を赤くして、由美奈ちゃんが口を開いた。
 
「・・・・・・あのね。
 正和さんがずっとそばにいないのが、すっごく寂しくって。
 だから、正和さんのパジャマを着たら、少しは気も紛れるかなぁって思ったの」


 由美奈ちゃんは腕に力を入れて、キュッと俺に抱きついた。


「正和さんのパジャマのおかげで、ほんの少しは落ち着いたんだけど。
 やっぱり、正和さん自身にはかなわないなぁ。
 今、全然寂しくないもん」




 そんな彼女を抱きしめる。

「パジャマで十分って言われたら、俺、立ち直れないよ」


 苦笑しながら、腕の中の由美奈ちゃんにキスをした。



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