カノジョの心  カレシの想い
「ん~。
 大変でしたけど、仕事したなぁって充実感がありますよぉ」


 ひっきりなしに歩き回って、足はだるい。

 でも、心地よい疲労感だ。




 そう答える私に、三山さんは形のいい目を細める。

「そっか。
 それなら、今日はぐっすりだね」


「そうですね。
 夢も見ないで熟睡できそうです」


「ははっ。
 俺もベッドに入ったとたんに爆睡しそうだよ」


 お互いにくすっと笑った。






「じゃ、気をつけて帰るんだよ」

「はい。
 お先に失礼します」

 と、帰りかけた時。



「あ、ちょっと待って」

 三山さんが私に向かって腕を伸ばしてきた。
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