カノジョの心  カレシの想い
「そうなんだ。
 じゃ、仕方ないな」



 彼女の言葉を素直に信じる俺。

 それが、俺を避けるための“嘘”だとも気付かずに・・・・・・。





 担任が入ってきたのを視界の角に捕らえた俺は、自分の席に戻った。









 その翌日も、またその翌日も。

 柏木は俺の誘いを断わり続けた。



 そうなってくると、いい加減俺のほうも痺れを切らすというか、落ち着かない。





 我慢できなくなった俺は彼女のバイト先まで押しかける事に。


 以前、何かの拍子で自分のバイトするレストランを教えてくれた。



 それは、この辺では結構有名なレストラン。


 土、日はたいてい一日通しでバイトしているらしい。







 俺は夕飯の後、家を出た。


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