カノジョの心  カレシの想い
「あ、あ、あの?!」

 顔を真っ赤にして、オロオロとする彼女。



 だけど、放してあげる気は・・・・・・まったくない。



 ぎゅっと抱きしめる。



 彼女の髪に頬を寄せて、ため息を1つ。








「み、三山さん?!」

 腕の中の彼女が俺を呼ぶ。


「何があったんですか?」

 まったく事情のつかめない由美奈ちゃんは、黙っている俺を心配する声音。






 しばらく抱きしめてから

「俺って心が狭いなぁ」

 ポツリとつぶやいた。

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