最後に君の笑顔を。




一瞬だったけど沈黙が怖かった。
弱い私はホントのことを話せない。



「結月なんかへんだぞ?どしたんだよ。」




健太は優し過ぎるよ…。




「だ、大丈夫だよ!やっぱりただの風邪だったの。頭痛ひいたら部活いくね!」



「おー。早く治せよ!」



”健太ー!!さぼってんなよ!”
電話の向こうで部員の声が聞こえる。



「健太ごめんね。練習頑張って…。」



「わりーな。じゃあ切るな。またな!」



「うん。またね。」



私はこんなにも健太が好きなんだ。
でもそれは叶わない。
嫌われないといけない。
ごめんね。健太。



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