DOUBLE
転校先
はぁ…。
今日からこの学校かー。
あたしは今、溜息をつきながら校舎を見ている
とってもボロボロな校舎を。
『こりゃ〜、、、マイッタナ。
不良だらけジャン。』
周りを見渡せば、頭がカラフルな少年少女達やバイク。
まぁ、真面目そうな男の子もビクビクしてる女の子もいるけどそれは数人くらい。
はぁー・・・
アタシ、ココニテンコウシタクナイナ。
そう思いながら、ズキズキと痛んで来た頭をおさえ、昇降口に向かって…
歩いて"いた"。
「キャーーーー!!!
"氷斬"の皆さんよ!!!!」
「おいっ、琉生さんだ!!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!
『…え?え?
…ハァッ?!』
いきなり悲鳴(?)を上げたと思えば、何故か昇降口付近に居た女子や男子がUターンしてコチラに走ってくる。
ちょっ、えっ、怖。
猛ダッシュしてくるアリ…いや、人間は、あたしを押しのけ突っ走っていく。
目的は、あたしの後ろにいるであろう"氷斬"と言う暴走族みたいだ。
ネーミングセンス…と思いながらも少しだけ興味が湧いたので、女子男子集団の隙間からその人達を見てみた。
バイクとカラフル頭。そして皆さん顔が整っていらっしゃる。
うん、(多分)暴走族!
一目見て興味がなくなったあたしは、ここの街も治安が悪そうだ。と小さく呟いて今度こそ校舎に入っていった。