〈BL〉SecretLove〈短編〉《番外編》
「自己紹介が遅れました。
多治川雅実の弟で
信昌さんの恋人の多治川将です」
僕が信昌さんの恋人と
言ったのには訳があった。
**数時間前**
「あいつらに会ったら
将は俺の恋人だって
最初から言うんだ」
吃驚したのは僕だけで
姉さんは笑っていた。
そういうことで、
さっき暴露した訳だ……
回想終了。
「今、なんて言った?」
聞き返したくなるのは
人として普通の心理だと思う。
「あれ?
聞こえませんでした?
先ほど言いましたように
多治川雅実の弟で
信昌さんの恋人の多治川将です」
態とにこりと笑い、
さっきと同じ事を言った。
僕は隣にいる信昌さんに
ピッタリとくっつき、
甘える仕草をすると
姉さんが「妬けるわね」なんて
言いながら僕の頭を撫でた。
まったくそうは
見えないけどね。
「どうせ、また
オレに妬いてるんだろう」
信昌さんは何でも
ないことのように
ケロッと言った。
五年前のあの日も
姉さんは信昌さんに
嫉妬したと言ってたなぁ……
「当然」
多治川雅実の弟で
信昌さんの恋人の多治川将です」
僕が信昌さんの恋人と
言ったのには訳があった。
**数時間前**
「あいつらに会ったら
将は俺の恋人だって
最初から言うんだ」
吃驚したのは僕だけで
姉さんは笑っていた。
そういうことで、
さっき暴露した訳だ……
回想終了。
「今、なんて言った?」
聞き返したくなるのは
人として普通の心理だと思う。
「あれ?
聞こえませんでした?
先ほど言いましたように
多治川雅実の弟で
信昌さんの恋人の多治川将です」
態とにこりと笑い、
さっきと同じ事を言った。
僕は隣にいる信昌さんに
ピッタリとくっつき、
甘える仕草をすると
姉さんが「妬けるわね」なんて
言いながら僕の頭を撫でた。
まったくそうは
見えないけどね。
「どうせ、また
オレに妬いてるんだろう」
信昌さんは何でも
ないことのように
ケロッと言った。
五年前のあの日も
姉さんは信昌さんに
嫉妬したと言ってたなぁ……
「当然」