〈BL〉SecretLove〈短編〉《番外編》

「ごめん、将。

痛かっただろう……」

うん、まぁ、痛かったけど､
信昌さんだから許してしまう。

「大丈夫だよ。

僕もそこまで柔じゃないから」

事情後、信昌さんは
話してくれた。

★最近、赴任して来た
課長が嫌みな人物なこと

★姉さんと何で
離婚したのか、
しつこく訊いて来る同僚達

★騒がし部下。

「別れて直ぐくらいは
同僚達からあんな
いい奥さんいないぞとか
雅実が可哀想だとか
そういう感じだったんだ。

だけど、五年経った今でも
勘ぐって来る奴らもいるんだよ」

そっか、姉さんと信昌さんの
結婚式には、 二人の
会社の同僚や上司も
出席してたもんな……

姉さんの方も会社で
何か言われたりしてるんだろうか?

気づいたら、無意識に
携帯を掴んでいた。

「雅実にﾒｰﾙするのか?」

姉さんは気が強いから
ちょっとやそっとじゃ
凹んだりしないけど、
やっぱり、心配だ。

「将は兄弟想いだな」