チョコ、もらってください!
だけど…
「義理でもいーなら…」
「まじ?ありがとう!じゃあ、またな!」
それだけ言うと、私は教室に戻った。
菜花ちゃんに、そのことを話すと大きな声で、
「はぁ!?綾乃が告白されたー!?」
「ちょっ!しー!!」
クラスメートに聞こえるような感じでそういった。
チラッと永瀬君を見ると…
いつも通りの顔で見ていた。
興味…ないかっ。
そう思い、永瀬君に渡すバレンタインのことを考えてニコッと微笑んだ。