夕陽でサヨナラ


しばらく、呆然と立っていた。



「やっぱりか」


ポツリ、と呟く声が後ろからして慌てて振り返る。

真後ろにたっている三木君。

こんなに近づかれているのに気づかなかったなんて、どれだけだ、私。


三木君の視線を辿るまでもなく、恐らく…いや、絶対に彼は見てしまっただろう。

自分の彼女と親友がキスする現場を。


これって修羅場…


どうでもいいことを考える頭はまだ残っているみたいで安心だ。
< 6 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop