わたしのスーパーマン



わたしが田中さんの台詞にしょぼくれていると、それに気づいた田中さんがフォローする。



「あのさ、良いことじゃない。若く見られるなんて。私なんていつも年相応よ」



「………」



わたしだって出来れば年相応に見られたい。



いつまでも『高校生』や『大学生』に見られるなんて、なんか情けない。



どんなに頑張って大人ぶったって、いつまでも『学生』じゃあ……。



「ほら、そんな落ち込まない。でも萌ちゃんの彼はそんな萌ちゃんも好きなんでしょう!?

いいじゃない。自分は自分、人は人で。萌ちゃんは萌ちゃんだからそれでいいの」


「………」



結局わたし、慰められてしまったかな?



うん、そう。見た目なんて気にしたしたら切りがない。



残りのお弁当をかっ込む様に食べきると、隣に座る田中さんは優雅にお茶を啜りながらわたしのパソコンのモニターを見つめてた。



「萌ちゃん、もしかして、朝からあんまり仕事はかどってない?」


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