わたしのスーパーマン



切れたばかりのスマホを握り締め、ふと空を見上げる。



真ん丸なお月様、そしてその光を浴び、少し鈍く光る星たち。



彼もこの空の下、わたしと同じ様に空を見上げたりするのかな?




同じ空の下に居るのだ。



それだけても感謝しなければいけないと思う。



だけど人って欲張りだから、何か1つ満たされるとその次を求めてしまう。



そんな自分が時々悲しくなる。



なんで今を満足出来ないのかと。



あまり我が儘ばかり言ってたら、いつか彼に嫌われてしまうかもしれない。見切りをつけられてしまうかもしれない。



そう思うのに、心はいつも次を求めてしまう。



それは仕方のない事なのかもしれないけど、わたしばかりが彼を求めているみたいで、何となくバランスが取れていない気がしてならない。



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