わたしのスーパーマン



そう、リーダーの横に立っていたのは、朝からわたしの頭の中をずっと占領している彼。



昨日の人違いハンカチ事件の例の彼だ。



どうして彼がここに居るのか物凄く不思議だが、そんな事より彼の名前を聞いてもわたしの記憶の中の何かと全く合致しない。



名前さえ聞けば彼の事を思い出せると思っていたのに。まるっきり思い出せない。



神木理春、神木理春………



どんなにか頭の中で彼の名前を呟いても何も思い付かない。



もしかしたら、わたしの勝手な思い込み!?



本当に知らない人だったりして、



「……」



わたしがぼんやりとそんな事を考えている間に、朝礼は終わりみんなそれぞれの仕事を始める。



わたしもいつまで考えていても思い出さないのは明白だったので、昨日からの仕事の続きに手を掛けた。



その時


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