狂った未来のお話

30××年、1999年に執行された『男女共同参画社会基本法』

これにより、今まで少なからず差別されてきた女性の地位が法律上男と並ぶこととなった。

選挙、仕事、賃金。幅広い範囲で女性の地位は確立し女性も男性もお互いが相互しあうようになった。

男性の女性に対する概念も徐々にかわり、
女性と対等の立場と考えるようになる。


それは、多くの女性差別について語り継いできた先人がいなければ、実現されていない。


彼女たちは自分たち女の誇りを取り戻すために、全力を尽くしてきた人たちだった。

だからこそ、その気持ちをついでいってほしいと彼女たちは思ったのだろう。


ーだが、それは裏切られることとなる。



20××年、内閣に初の女性総理大臣が承認することとなった。
彼女は、長年男女共同参画を訴えてきた人たちの筆頭であった。

もちろん、一部の勢力はしぶった。だが、多くの者たちが女性議員を筆頭に彼女に太鼓判をお
した。

そして、彼女が選んだ大臣は半分以上が女性であった。まれにみる女性の多さだが総理大臣が女性なだけに誰も意義を唱えることはしなかった。
いや、単に女性議員に関して男性議員は何も言えなかった。いいたくなかったのかもしれない。
その時代のそのころ、女性のセクシャルハルスメントが話題になっていたからである。


そうした理由で初の女性内閣は約3分の2が女性という異例で始動した。



指導した女性内閣の順調な出発に多くの国民は期待をよせた。
そうして、女性内閣が設立し半年がたった頃事件がおこる。

平成の世に君臨していた天皇が玉座し、次の後釜を決める会議が行われた。
しかし、今いる皇太子は病気の床に伏せって入るという事態だった。

今健康で天皇として役目をまっとうできるのは彼の娘しかいない。

だが、彼女は女である。


主に男性議員は多くが反対した。それはそうだろう。もしも、天皇まで女性がなれば、彼ら男の立場がどうなるかわからなくなってしまう。

しかし、その娘はとても力量があり、美しかった。そんな彼女に、多くの世論は彼女を押し、
彼女は初の女性天皇になった。

 ー…それが、彼女たち女の

女の国、日本の始まりとなった。


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