メルヘンチック·レボルバー
「幸哉ー!待たせて悪かったな」
「いいよ、全然。今日はどうする?そのまま帰る?」
「あぁ……。何か軽く食べてから帰らねぇ?夕飯まで我慢できそうにないわ、これ」
ぐったりとした表情でそう言う大輔がおかしくて、僕は少し笑った。
「はいはい。じゃあ、混みだす前に早く行こうよ」
大輔と僕はそんな会話をしながら自転車置き場に向かった。
普段は駅まで歩いて電車に乗る。
でも、休みの日に部活がある時は、体力作りも兼ねて自転車で学校へ来るようにしてる。
まぁ、40分くらい掛かるから、今日みたいな夏の日には結構辛いんだけどね。