メルヘンチック·レボルバー
でも、問題があるとしたら、その性格なんだろうな……と思わなくもない。
ナルシスト……というわけでは決してないけど
大輔が自分の外見や能力から、人に接する時に若干上から目線になることは否定できなかった。
「幸哉もさ、人のことそんな風に言ってからかう暇があったら彼女の1人や2人くらい作ればいいじゃねぇか。俺等高校2年生だぞ?」
「だから?」
「高1の頃の中途半端なガキっぽさはないし、高3みたいに受験だ、引退だって騒ぐ必要もない。
青春を満喫するには最高のポジションにいるのが高2なんだよ!」
大輔流の解釈に、素直に首を縦に動かす気にもなれなくて、僕はそのまま無表情で聞いていた。
「何か言えよ」
「……。彼女2人はマズいと思うよ?」
不満そうに大輔が睨んできたから、そう言い返してみた。
「わ、わかってるよ!そんなこと!」
「それに、僕だって彼女がいないわけじゃないし」
「はいはい、そうだよな!お前にも……って、はぁぁ!?」