罰ゲームでヤンキー君に告白されました。


……え?


大きな腕が、強く私を包み込んでいた。


身体が動かない。
何が起こっているのか分からなくて、びくっと背中が引きつる。


何?
なんで?


「ひな」


低い声がすぐ側で聞こえて、ぴくんと震える。


「俺のこと、まだ好きか?」


彼の指が、ゆっくりと私の頬をなぞる。
触れられるだけで、顔が熱くなった。


「……龍也君、だめだよ」


そう言って抵抗したけれど。
金縛りにあったみたいに、身体が動かない。


彼は頬に、やさしいキスを落とした。


大切に大切に、まるで愛しい人にするように。
傷つけないように、やわらかく。
羽みたいに軽い口づけだった。


彼の指が、ゆっくりと私の唇をなぞる。


「あ……」


もう一度、鋭い瞳がこちらに近づいてくるのか見えて。


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