罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
するとえみは、ぶすっとした顔で呟いた。
「ちょっとかすり傷くらいだったみたい。
一応決着がついて、今は星乃先輩と付き合ってるらしいだけど」
「そっか、よかったね!」
それを聞いて、素直によかったと思えた。
龍也君、これでもう他のことを気にせず、ちゃんと星乃先輩と付き合えるんだ。
ずっと好きだったんだもんね。
やっと星乃先輩とうまくいったんだ。
もちろん、胸はまだちくっと痛むけど。
……平気。
こうなるのは、もう分かってたんだから。
そう返事をすると、えみはぷくーっとハリセンボンみたいに顔をふくらませた。
「何喜んでんのよ! バカバカ、お人よし!」
「えみ、私全然気にしてないからね?」
「あいつら全員、相打ちで死ねばよかったのに」
「えみ、ブラックだよ」
大丈夫。
龍也君が幸せなのは、私も嬉しい。
これで一件落着だ。
と、思っていたんだけれど。