罰ゲームでヤンキー君に告白されました。


「それとも映画がいいかな?」

「あ、あのっ、えっと」


一体この人何者!?


「泊まりでも大丈夫?」

泊まり!?


「あ、ああああのっ、私……!」




どうやって逃げたらいいのか涙目になって考えていると。


「おい、てめぇ何やってんだ」


聞き覚えのある声が近くから聞こえた。


「いやぁ、龍也いいね。かわいい。新鮮。磨けば光りそうなタイプだ」

「うるせえ、消えうせろ」

「うーん、相変わらずつれないなぁ」


龍也君だっていうのは分かったんだけど。


「ひな……」


彼がこっちを向いた時には、私はとっくにFクラスの前から逃げ去っていた。


「おい!」


それを無視して走りさる。
もうやだ! 
やっぱりFクラス怖い!


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