罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
*.....*.....*.....*.....*
放課後、宣言通り龍也君は迎えに来てくれた。
そんなに時間もないということで、学校の近くのファミレスに寄ることにした。
広い店内にはちらほら学生の姿が見える。
知っている人がいないか気になって、ちょっとどきどきした。
「いらっしゃいませ。二名様ですか?」
「おう」
店員さんに案内されながら、隣の龍也君をちらりと見る。
席に向かう途中にあった鏡に写る私と龍也君は、やっぱり全然似合ってなかった。
龍也君は、私と一緒にいるの恥ずかしくないのかな。
私、すごく地味だからなぁ。
一人で勝手に落ち込むけれど、彼はそんなことに気づく様子もなかった。
席についてメニューを広げ、注文を終えると彼に話しかける。
「龍也君と話すの、だいぶ慣れてきたかも」
「お前はおそれすぎなんだよ。もっと心を開いて近づいて来い」
その言葉にふっと笑いがもれる。
本当に想像してたより、ずっと優しい人だった。
龍也君は両手を広げ、自信ありげな顔で私に訴えかける。
「さぁ、飛び込んでこい」