罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
そりゃ、地味な女がタイプだなんて思いはしなかったけど、龍也君って……。
「やっぱりかわいい人が好きなんだ」
当たり前のことだけど。
分かってたけど。
龍也君、もしかしたら特殊なのかなーとか。
地味専なのかなーとか。
あるわけないか。
「すごくきれいだよね。モデルみたい」
「実際外れてないかな。星乃先輩読モやってるんだって。たまに雑誌の撮影とか行ってるらしいよ」
「え? そうなんだ……」
その言葉に更にショックを受ける。
まさか、本当にモデルまでやってるなんて。
ますます完璧に勝ち目がない。
って、別に戦う必要はないんだけど。
考えれば考えるほど、頭が痛くなってきた。
「ちょっとハル、あんた顔色悪くない!?」
「大丈夫だよ……」
「無理しちゃだめだよ」
「うん、ありがと」
別にへこむことなんて何もないはずなのに。
……どうしよう。
どうしてだか自分でも分からないけれど、どんどん気分が沈んでいった。