罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
悪いことって、どうして続くんだろう。
星乃さんが龍也君の元カノだったと知り、へこみ気味だった私をさらにべこべこにへこませるような事件が起きた。
「進藤さん、ゴミ捨て行ってくれる?」
「分かった」
その日の昼休み、当番だったので私はゴミ箱を抱えて廊下を歩いていた。
校庭の奥にゴミ置き場があるのでよたよたしながらそこに向かう。
ここにはゴミ捨て場しかないので普段あまり人はいないんだけど、数人の男子が賑やかな笑い声をたてていた。
それだけならまだしも、白い煙があがっている。
どうやらここでタバコを吸っているらしい。
うわぁ、嫌なところに来ちゃったなぁ。
見るからに柄がよくない感じだった。
龍也君と話をしだして前よりちょっとは慣れたとはいえ、やっぱり怖い人は苦手だ。
どうしようかと迷ったけれど、引き返すにはさすがに不自然な位置まで来てしまったしゴミを持って帰るのも面倒だ。
変にからまれると嫌だったので私はさっさとゴミ捨てを終えようとする。
「すみません、ちょっと捨てさせてください」
彼らが集まっている横をすり抜け、ゴミを捨てる。
すぐに逃げようとすると、そのうちの一人がじっと私に注目した。
「あれっ。なんかこの人見たことある」