罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
「あの、離してください」
この場から逃げたくて涙まじりの声で反抗する。
けれど彼らは私を解放しようとしない。
「離してくださーい、だって」
「地味だなー」
「髪の毛重いよー。ちゃんと美容院行ってる?」
「だっせー」
ごつごつした手がスカートの端を引っ張る。
「嫌だ、やめて!」
「顔はあんましだけど、肌はきれいそうじゃん」
「げー、お前まじかよ」
「けっこうよくねー? 汚れてない感じで。俺も遊んであげよっか」
にやにやといやらしい顔で笑いながら、彼の指が服の中に入りこもうとする。
「いやっ……!」
抵抗しようとしてもちっとも敵わない。
誰か助けて!
そう心の中で叫んだ瞬間だった。
「おい、てめーら何してんだよ!」