罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
茶色くて長い髪がさらりと流れる。
うわぁ、やっぱり近くで見るとすごく綺麗。
確か読モやってるとか、えみが言ってたな。
それになんだかいい匂いもする。
すごく女の子らしい人だ。
龍也君、こういう人がタイプなんだ。
そう考えると、やっぱり自分とはかけ離れすぎてずきっと胸が痛む。
「は、はい」
彼女がさらに何か言おうと、口を開いた時だった。
「進藤、入っていいぞー」
中から先生の声が聞こえ、面談していた同じクラスの男子が出てくる。
「あ、はい!」
返事をして立ち上がってから、わたわたと彼女に話しかけた。
「あの、えっと、私これから面談で、えっと」
「あー、分かった。じゃああたし、終わるまで待ってていい?」
「え? あ、はい!」
よく分からないまま返事をしてしまう。
もう一度先生に呼ばれ、小さくお辞儀をして教室の中に入った。
星乃先輩が私に話?
な、何の?
一体なんで!?