罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
反対
頭の中は混乱していたけれど、面談が始まって先生に進路のことを尋ねられるとすぅっと冷静になった。
教室の真ん中に、向かい合わせにした机が置いてある。
席につくと、先生が話し始めた。
「進藤は希望は進学で、特に変更はないよな?」
「はい」
しばらくは普通に成績の話をしていた。
幸い怒られることもなく、今の調子で頑張るように、と言われる。
よかったー!
「じゃあ、これで終わりだが……」
十分くらいであっけなく終わった。
ほっとして私が部屋を出ようとすると、先生は言いにくそうにぼそぼそと私を引き止める。
「あー、進藤、ちょっと待て」
「はい?」
立ち上がったまま、先生の方に振り返る。
彼は眉間にしわを寄せ、悩むような声で問いかけた。
「えぇと……それから、もう一つ言いたいことがあるんだが」
「はい」
「最近大神と……その、変な噂があるみたいだけど、ただの噂だよな?」
突然龍也君の名前が出てきたことに動揺し、声が裏返りそうになる。
「へ、変な噂って……別に、何もないですけど。どういう意味ですか?」
ごほっ、と重い咳払い。
「お前、教育大狙ってるんだろ? 入学した時からそういう希望だったよな」
「はい、そうですけど」
「ああいうやつらとつるんでると、お前の評価が悪くなるぞ」