罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
正直龍也君に会うのはちょっと気まずい。
一緒に帰ってないの、一日だけなのに。
どんな顔をしていいのかわからなくなりそう。
なかなか龍也君が来なかったので、Fクラスまで行ってみることにした。
いつも一緒に帰ってるし、たまには私が迎えに行っても大丈夫だよね。
階段をのぼり、上の階に行く。
Fクラスは相変わらず賑やかすぎるくらい賑やかだ。
生徒が騒ぐ声が廊下まで響き渡っている。
教室の扉に近づいて。
龍也、って名前が耳に入り、足を止める。
そして会話の内容に、さらにどきりとした。
「どう? 龍也、あの罰ゲームうまくいってる?」
「しかしお前もよくやるよなー。罰ゲームとはいえ、あんな地味ーな子の彼氏とか」
男の子、二人。
一人は多分前に来た時に会った、透って人。
それに、もう一人知らない人。
話しかけられているのは龍也君だよね。
……何?
何の話?
罰ゲームって。
もしかしなくても、私の話だよね。