罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
「お前、家どっち?」
「あ……えっと、三島マートの方」
「あぁ、それなりに近いな」
門を出て、家への道を歩く間も視線がびしばし刺さる。
大神君は何もしていなくても目立つ。
いい意味でも、悪い意味でも。
「…………」
「…………」
き、気まずい。
何話したらいいのかわかんないし。
動揺しながら、ちょこちょこと大神君の隣を歩く。
身体の右半分が、びりびり震えるみたいでとにかく落ち着かない。
今は一月の始めだけど、北風は今日も冷たかった。
さらに拷問度が上がる。
「じゃ、じゃあ私こっちだから」
もう別れてしまおう。
別に他の道からだって帰れるんだけど、というかこっちに曲がると遠回りなんだけど、彼と一緒に家まで行きたくなくて途中の通りで曲がろうとした。
すると、大神君は私の制服のえりをくっ、と引っ張った。
「公園」