罰ゲームでヤンキー君に告白されました。


どうしよう。



今までどんなに誰に似合わないって言われても、おかしいって笑われても。
それでも大丈夫だって思おうとしていたけれど。


本人に大嫌いって言われるのが、こんなにきついと思わなかった。


心に尖った破片がいくつも突き刺さってるみたいだ。
ズキズキ痛んで、痛くてたまらない。



――もう歩けない。

息を吸うのも苦しくて、歩みを止める。


痛い。
刺さった言葉の破片が何度も私を傷つける。



罰ゲームって、本当だったんだ。
それに、龍也君は私のこと、大嫌いなんだ。



優しく笑ってくれたり、楽しそうに話してたり。
そうやって思ったことは、全部嫌々やってたことで。



『大嫌いなんだよ』



目をぎゅっと閉じると、暗闇に長い髪がさらりと揺れた。



龍也君が好きなのは、星乃先輩。
かわいくて、優しくて、女の子らしい人。


私は星乃先輩みたいになれない。


あんな風にかわいい顔をして、おしゃれな飲み物を慣れた様子で注文出来ない。
モデルだって出来ないし、スカートも短く出来ない。


彼氏に嫉妬されて束縛されたり取り合われることもなければ、男の子と付き合ったことだってない。



全然違うなんて、最初から分かってる。






……じゃあ私は、龍也君の何?




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