罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
「どうしたの? 珍しいね、昼休み来るなんて」
「いや、別に用ってわけでもないけど。
なんか最近会ってないと思って。
昨日、なんかあったのか? 面談はもう終わったんだろ?」
「えっと、ごめんね、友達と遊んでて」
「……ふーん」
腕を組み、不可解そうに首をひねる。
彼の声と表情は、どうみても納得していなさそうだった。
多分嘘ついてるって、バレてる。
だけど龍也君は怒らなかったし、それ以上追求もしなかった。
「ならいいけど、彼女なんだからちゃんと言えよ。
心配するだろ」
彼女という言葉の響きに、ずきんと心がきしんだ。
「……龍也君って」
じわっと怒りが心ににじむ。
心配なんてしてないくせに。
彼女なんて、本当は思ってないくせに。
「ん?」
「ううん、何でもない」
だけど、不思議そうな顔をしている龍也君は、やっぱり私には素直で優しそうに見える。
どっちを信じたらいいんだろう。
大嫌いだって言ってた声が、今も耳を離れない。
「ま、いーや。せっかくだし、昼飯一緒に食わねー?」
「うん、食べよう」