罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
今日はコンビニで買ったパンを持ってきた。
龍也君も今日はコンビニで買ったお弁当らしい。
「どこ行くか。学食混んでそうだし、屋上でも行くか?」
「屋上って入れるんだ。私行ったことないや」
「あぁ、使ってもいいんだぜ。
俺たまに授業サボる時入ってるぞ。
ホントは立ち入り禁止らしいけど、まぁばれねーよ」
「それ、使っていいって言わないんじゃ」
階段をのぼっている間も、色んな人からちらちら見られた。
私と龍也君って、やっぱりアンバランスなんだろうな。
龍也君はどこにいても目立つし注目される。
ぱっとしない自分の顔をうらめしく思う。
ちょっと怖そうだけど、龍也君はすごくかっこいいし。
星乃先輩と龍也君なら、本当にお似合いなんだろうな。
二人が付き合っている時、知らなくってよかったと思う。
付き合ってた頃の二人なんて見てしまったら、もう立ち直れなくなってしまいそうだから。
彼は相変わらず他人の視線なんかどうでもいい様子で、鼻歌を歌っていた。
龍也君の後ろ姿を見つめながら、こっそり溜め息をつく。
龍也君はびっくりするほど自由だ。
何にも縛られなくて、そういうところに憧れる。
私と一緒にいるの、恥ずかしいはずなのに。
どうして平気でいられるんだろう。