罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
どうせ捨てられてしまうから、意味がないかと思ったけれど。
やっぱり龍也君の誕生日だから、何かあげたかった。
悩んだ挙句、結局紺色のマフラーを選んだ。
もらえると思っていなかったのか、彼はすごく驚いていた。
そういえば、プレゼント持ってこいとかは言われなかったな。
って、さすがにそこまでは言いにくかったのかな。
彼は子供みたいにバリバリと包装を開け、瞳をきらきらさせてマフラーを取り出す。
何度か触り心地を確かめた後、ぽつりと呟いた。
「俺の好きな色だ」
「本当? よかった。龍也君、いつも首元寒そうだから」
笑ったあと、そのマフラーをぐるぐる首に巻きつける。
あ、つけてくれるんだ。
彼の首に巻かれた紺色のマフラーは、思った通りすごく似あっていた。
「ごめんね、こんな物で」
本当は、もっと高価な物の方がよかったんだよね。
ブランド物の財布とか、鞄とか、アクセサリーとか。
じゃないと罰ゲームにならない……。
「いや、すげー嬉しい」
そう言って、ふわふわした毛糸に頬を寄せる。
「ぬくい」