運び屋の受難

「ありがと。また何かあったら頼むよ」

「お、怒ってない?」

「こんなので怒らないよ。逃げられなかった私が悪いんだから。
それじゃあね」

ジミーの店から出た。


確かに痛かったけれど、意外と病院での暮らしは快適だったし、入院費を払ってくれたのは死神だった。

なによりも、私は今生きてる。だから特に怒ってない。

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