運び屋の受難

「うげっ」

走っている時に襟元を掴まれ、首が締まる。変な声が出た。

「いいところに。おいで」

「ちょ、くび、しまって…」

襟元を掴まれたまま強い力で引き摺られた。
そばにあった建物に連れ込まれる。


建物に入る寸前、視界に男が映った。

その男が死神を追いかけているようだった。

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