運び屋の受難
帰ってすぐ、お風呂に入った。
私はどれだけ疲れていてもちゃんと浴槽で体を温めるタイプだ。
「疲れた…」
時計を見るとちょうど日付が変わったところだった。
警察に追われ、殺人現場を見てしまい、殺人犯に殺されかけた。
おまけに仕事も失敗だ。
それでも一応今日は無事に終わった。
なんとか生き延びれたことにほっとする。
明日はアタッシュケースを組に返しに行かなければならない。
それはそれで面倒なのだろうけど、今日よりましな一日のはず。