運び屋の受難


個室、それも結構いい病室から外を眺める。

窓から見える空は真っ黒だった。


私はどのくらい眠っていたのだろう。
そして、ここの入院費は私持ちなのだろうか。

私はため息をついた。


貧乏と呼ばせない程度の貯金はあるけれど、明日のわが身もわからない仕事だ。贅沢は大敵。

< 90 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop