親友が好きなあいつに好かれてる私 ~バレンタイン~
壁に追い詰められた私をいきなり壁に押し付け、壁に手をついた。



「ちょっ、なにして…」


「俺はなあの頃から好きだったやつがいるんだよ。
こんなお調子者の俺に彼女は顔や性格だけで決めつけないで普通の、一人の人間として接してくれた。
俺、すっげーうれしかった。彼女は真面目で可愛げないけど、たまにおっちょこちょいで可愛い一面もあった。」


奏多は私を見下ろして言った。



「そ、それって…」




私の鼓動が早まる。奏多のこの後の答えがわかっていたからかもしれない。



「お前だよ。俺の好きな人は。ずっと好きだった。」




私は頭が混乱していてなんて答えたらいいのかわからなかった。



「返事もらえるか…?」




「っ!」



私は奏多をおもいっきり突き飛ばしこう言った。

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