親友が好きなあいつに好かれてる私 ~バレンタイン~
教室に入るとギリギリセーフでまだ先生は来てなかった。



「はぁ…ギリギリセーフだねっ」



「そう…だね…」



二人で息を整えてから席についた。



「おい奏多!彼女が遅れてきたぞっ」



一人の男子が奏多の腕をつつく。



波瑠を見るとびくついていた。



「ちょっ」



「やめろよ。彼女じゃねーし。」



そういうと奏多は真顔でその男子にいった。




「な、なんだよ…からかっただけじゃねーか。」




教室が静まりかえる。




そしてその沈黙は先生によって破られた。




「なんだお前ら、昨日と全然雰囲気違うじゃねーか。」



ホームルーム始めるぞという掛け声でみんな席に戻っていった。
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