親友が好きなあいつに好かれてる私 ~バレンタイン~
「えー、今日は突然だが席替えをしたいと思う。」




はぁー?この学期あと少しで終わりじゃん。


めんどいー。



などの声が上がった。



私は奏多と離れたいような離れたくないような…よくわからなかった。



「んじゃあ出席番号順にくじひけー」





「おい、奏多!何番?」




さっきとは違う男子が声をかけた。



「俺は10番」




「おっ!窓際の前で俺の近くじゃん!よろしくなっ」




「おう」



私の順番が回ってきた。




(わたしは何番かな…)



紙を開いてみると、私は26番だった。



26番って真ん中あたりの後ろじゃん!




奏多と離れた…



それよりもっと不運だったのが奏多の隣が波瑠だったことだ。



(波瑠…)
< 17 / 35 >

この作品をシェア

pagetop